【2021年8月】コロナ禍での滞在 パークハイアット東京 宿泊記

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2021年夏、前年から続く新型コロナウィルスの影響により今年も自由に県を跨いだ移動がしづらくなっています。自分のポリシーとしても混んでいるときには混んでいる場所には行かないということもあり、例年ホテルで1泊するというのがお盆休みのイベントとなっています。

今年は都内ホテルで最も気に入っているパークハイアット東京に1泊だけですが宿泊することにしました。

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パークハイアット東京

都内ホテルはバブル期までは『御三家』と呼ばれるホテルが名門とされ、海外からのVIPが滞在する定番のホテルとなっていました。御三家とは、帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニの3つのホテルを指す言葉です。

その後バブル崩壊後に今度は『新御三家』と呼ばれるホテルが開業します。1994年にウェスティンホテル東京、パークハイアット東京が開業し、その2年前に開業していたフォーシーズンズホテル椿山荘東京と合わせて『新御三家』と呼ばれることになりました。

パークハイアット東京は西新宿の新宿パークタワーの39階から52階までに位置しておりハイアットとこのビルの持ち主である東京ガスによって行われて運営が行われています。ロケーションとしては必ずしも良いとは言えず、最寄りの新宿駅からもタクシーでのアクセスが無難というところ。もしくは車で向かうのがベストかもしれませんね。逆にそれが落ち着いた雰囲気を保てている要素なのかなと思います。

このホテルには『ロビー』と言われるような大きなスペースに椅子が並んでいて人と待ち合わせをするようなスペースはありません。また、地下3階の駐車場からもレセプションがある41階まで一気に向かうことができるため、あまり多くの人の目に付かずに移動できるため人の目を気にする人にも重宝されているものと思います。

レセプションも41階の一番奥にあり、オールデイダイニングの『ジランドール』を抜け、左・右と角を曲がった先にあるためそこまでくれば本当にパーソナルで静かな空間が広がります。チェックインの手続きも立って行うということは無く座って行うスタイルです。タクシーで到着した際にドアマンに名前を告げると41階でレセプショニストが待機しておりそこから客室に直行しインルームでのチェックインができることもあります。

レセプションに続く象徴的なライブラリー

開業27周年記念のプランで予約

今回の予約は一休.comから『開業27周年記念!「27」をテーマに贈る、ラッキードローや7つの特典&朝食付』というプランから。特典は下記の通りです。

特典1: ルームサービスもしくはジランドールでの選べるご朝食
特典2: ラッキードロー(抽選)で、追加特典やアメニティーをプレゼント
特典3: 開業27周年アニバーサリースイーツをお部屋にお届け
特典4: 「クラブ オン ザ パーク」でのスパトリートメントを27%ご優待(今回のご滞在中)
特典5: 午前11時のアーリーチェックイン確約
特典6: 午後2時のレイトチェックアウト確約
特典7: 事前決済でポイント最大12倍
特典8: オプション(別料金)にて、27周年記念ディナーをお得に体験

今回は特典2ではくじ引きの結果、赤ワインか白ワインのどちらか1本という特典が出ましたので、夕飯をルームサービスを利用したのでその際に赤ワインを持ってきていただきました。そのため特典8の記念ディナーは利用していません。また、特典4のクラブオンザパークにて90分のボディトリートメントを受けたため、32000円から27%引きの23360円になったのは大きな特典でした。特典3のアニバーサリースイーツは27をモチーフにしたチョコレートでした。

それ以外にも一休.comのダイヤモンド会員として下記の特典を頂けます。

  • レイトチェックアウト13:00まで (チェックイン時の空き状況により)
  • ご滞在中の駐車場のご利用無料(通常1泊につき4,800円) (1室につき1台まで/バレーパーキングは対象外)
  • ご滞在中のルームサービス(24時間)、およびジランドールでのランチ、もしくはディナーご利用代金を10%割引 (一休.comレストラン経由のご予約は除く)
  • スパ&フィットネス施設「クラブ オン ザ パーク」45階スパエリアを含むご利用 (本施設のご利用は16歳以上のお客様のみ)

車で伺ったため駐車場の無料と、クラブオンザパーク無料のスパ施設無料はとても大きな特典です。駐車料金4,800円+スパ利用17,600円(2名で2日間利用した際4,400×2日×2名)で、22,400円ですからね。

なお、チェックイン時に追加料金(3泊分の宿泊料金程)にて、プレミアムスイートの東京スイート(220㎡)へのアップグレードの提案がありました。これは相当魅力的な提案でしたが今回は見送ることに。

朝食を頂くオールデイダイニングのジランドールを抜けてレセプションへ

パークデラックスルームツイン

宿泊したのはパークデラックスツインという部屋で、西側と東側に設けられた一番スタンダードな客室です。今回は東側の部屋をリクエストしていたため、東京スカイツリーや東京タワー、国立競技場が見られるビューです。西側の部屋は初台のオペラシティを除いて高い建物が無いため、特に冬場の空気が澄んでいる日には雄大な富士山が部屋から見ることができ、夜景も光の絨毯が広がるような景色が楽しめます。

客室は生成り色と黒、そして濃いグリーンを配色しとても落ち着いた雰囲気となっています。この配色や什器については開業時から殆ど変わっていません。開業から27年経ちますが全く古さを感じさせないというのは、インテリアデザイナーのジョン・モーフォード氏によって徹底的に時代を超越したデザインに仕立てられているというわけですね。照明の使い方も各部がとても効率的かつ印象深いものとなっています。客室の廊下は暗めになっていますが、効率的なスポットライトを使い美術館のような雰囲気となっています。なお、ライブラリーや客室内の本に至ってはモーフォード氏が選んだ本が、モーフォード氏の指示通りに並べてあるほどの拘りのようです。

バウムクーヘンと右の黒い箱は27年記念のチョコレート
箱の中身は27をあしらったチョコレート

煌びやかな装飾やシャンデリアはこのホテルでは見かけることはなく、同時期に開業したホテルでも最近となっては古臭い部分も見え隠れしていますがここのホテルではそのようなことは一切ありません。

ベッドは真っ白なリネンが奇麗に張られているハイアットテイストそのもので非常に美しいです。イサムノグチのAKARIシリーズの照明もとても良く調和しています。へたりを感じさせない座り心地の良いソファに腰を下ろせばもう何もしたくないという気持ちにさえなります。宿泊した日はあいにく天気が悪かったのですが、この部屋から青空で景色が見られたら本当に最高でしたね。

アメニティはAESOP

このホテルのすごいところは各所に経年変化した箇所が全く見られないことです。机の角が欠けていて塗装が剥げているとか、置いてある館内案内やルームサービスメニューの角が折れていたり、水廻りの積み重なった汚れや水垢というものが一切ないこと。鏡やメッキを多用した水廻りも常に完璧に仕上げられています。もう何度宿泊したかは覚えていませんが、部屋のメンテナンスが不行き届きで嫌だった経験は一度もありません。

スパ施設「クラブオンザパーク」

45階にはスパ施設の受付があります。ロッカールームを使用する場合は温浴施設やレンタルウェアも含めて1日当たり4,400円で利用することが可能です。47階にはプールとフィットネスがあり宿泊者は無料で利用することが可能です。

コロナ感染対策のため、プールの利用は1泊当たり1回40分までの事前予約制となっていました。ここのプールサイドでのんびり過ごすのが好きだったので、夜や朝の景色が異なる環境で訪れることはできませんでしたがこの状況下なので仕方ないですね。チェックイン日の夕方にプールの予約の電話を入れましたが、当日の予約は遅めの時間のみ利用可能ということでしたので、利用者も多かったんだと思います。

宿泊者は45階のスパ施設を利用せずプールとフィットネスだけを利用するのは無料ですので、客室から着替えていくかプールを利用する場合は水着の上からバスローブを羽織って向かいましょう。宿泊客しか利用しないエレベーターなので、スリッパにバスローブで向かってもマナー違反にはなりません。

常に整頓、補充がされているスパ施設
各マシーンの間にはアクリル板が設けてあり感染対策も十分に行われていました

夕飯はルームサービスがオススメ

夕飯はルームサービスを利用しました。パークハイアット東京に宿泊した際はいつもルームサービスを利用しています。食事の前にプールやお風呂に入っていたりマッサージを受けていたりで、また着替えてレストランまで行くという気持ちにならないためです。

注文したのは毎回注文するシグネチャーディッシュであるオニオングラタンスープ、グリーンアスパラガスのグリル、グリルチーズバーガー自家製バンズ ベーコン、タイ風グリーンカレーです。サラダとフルーツは1階のデリカテッセンで購入したものです。デリカテッセンで購入したサラダやお惣菜はルームサービスの時間に合わせて部屋に届けてもらうことが可能で、その場合はお皿にきちんと盛り付けられて出てきますのでルームサービスに合わせて食べたいものがあれば注文の際にその旨を伝えましょう。特典で頂いた赤ワインも一緒に届けてもらいました。

タイカレーは以前ルームサービスメニューにあり非常に好評だったと聞いており初めて行った約10年前にはなかったと記憶していますので久しぶりの復活のようでした。一度食べてみたかったのでとても嬉しかったです。大ぶりなエビが2尾入っており上品なお味のタイカレーという感じでした。(上品すぎるような気もしましたが)

夕食はルームサービス 乗り切らなかった分はガラスのテーブルに
デリカテッセンで購入したサラダもこのようにお皿に移し替えて持って来てくれます
復活したタイカレー
オニオングラタンスープは絶品です

朝食は『ジランドール』にてビュッフェ

訪問前には朝食についての情報が無く、外来朝食利用のみの利用は断っているとのことでしたが宿泊者については記載がありませんでした。以前にはセットメニューをルームサービスのみで提供していたようですが、その後ビュッフェも復活したという情報もありどんな感じなんだろうと思っていましたが、訪問した際は朝食付きのプランを利用した際にはルームサービスかジランドールでのビュッフェのどちらでも可との回答でした。

利用者が多いお盆の時期ということでそのような運用をしているようでしたが、ビュッフェを用意する日と用意しない日が混在しているようなので事前に確認するのが良いかもしれません。訪問時のビュッフェ台には以前よりも少ない品数ではありますが常に補充された状態に。なお、ビュッフェ台に行く際にはスタッフに声を掛け、密にならないタイミングで反時計回りにビュッフェ台を回るように指示されます。メニューにはありませんが、ビュッフェを頼んでもリクエストしたところ白いご飯とお味噌汁、お漬物に海苔を出してくれました。

コロナ以前のような華やかな朝食ビュッフェとはなりませんが、コロナ禍を理由にセットメニューだけの提供に変更するホテルが増えていることもあり、この状況でもビュッフェを提供するんだという心意気が非常に感じられました。それは本当にすごいと思います。

まとめ

コロナ禍になってから初めてのパークハイアット東京での滞在となりましたが、とても満足いく時間が過ごせました。それはコロナ以前とあまり変わっていなかったからです。もちろん以前であれば半分以上は外国人のゲストで、朝食をジランドールで食べていても周りは全員外国人だったり、ほぼ外国のニューヨークバーに行けなかったりといった違いはありました。

しかし、出迎えてくださるスタッフの対応やサービスは依然と変わらなかったなという印象です。同じハイアットでも銀座と新浦安はクローズになり、リージェンシー東京はレストランの大量閉店もありました。海外からのゲストも来なくなり状況はかなり厳しかった思います。しかし、絶対にクローズしないということと、最大限にできることはやりきるというパークハイアット東京の矜持を強く感じた滞在となりました。

コロナ禍やカーボンニュートラルという時代の流れに、それを言い訳に関係ないところまでサービスの質を落としているホテルも見受けられます。ビュッフェは完全の取り止めルームサービスのメニューも大幅に削減、ボッテガヴェネタのアメニティを使用していた某ホテルが備え付けのボトルシャンプーに変わっているということもあります。1994年の開業から27年経過しましたが常に東京のホテルのトップに君臨し続けるパークハイアット東京の凄みを味わった経験となり改めてファンになりました。

また滞在したいと思います。

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