【レビュー】ロイドフットウェア マスターロイド ホワイトホール

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以前に黒のストレートチップの記事を書きました。もうすっかり履く機会もなくなってしまいましたが手持ちのストレートチップをご紹介したいと思います。

ロイドフットウェアのホワイトホール。ロイドフットウェアのラインでも最上位に位置しているマスターロイドの1足です。

ロイドフットウェアについてはこちらも是非ご覧になってみてください。

マスターロイド ホワイトホール

この靴は言わずもがなでクロケット&ジョーンズ製の1足です。

現在はディスコンになっている同名のモデルがインラインで売られていたようです。ラストは330。現在クロケット&ジョーンズでは330ラスト使用したモデルは無く、ホワイトホール自体ももう廃盤となっています。

今はここまで朴訥としたラストの靴を探すのは難しい

マスターロイドはクロケット&ジョーンズのハンドグレード相当という意見も聞かれますが、ハンドグレードモデルよりも革質は一段落ちるかなという印象。

インソールがフルソックだったりアウトソールがヒドゥンチャネルだったり(オークバーグかは不明)という仕様はハンドグレードと同様に思えますが本家よりも価格設定が安いということもあり使用する革のグレードで調整しているのではないかと。とはいえ、メインコレクションの革よりは良いものが使われているのは間違いないでしょう。 (最近のメインコレクションには酷いものも多い)

見えづらいですがフルソック仕様です

通常のハンドグレードモデルとの違いはもう一つあって、ヒールの化粧釘の打ち方が違うということです。ハンドグレードモデルは均一に釘が打ってありますがマスターロイドは3本ずつ打ってあり、これはエドワードグリーンと同じ仕様です。エドワードグリーン製のマスターロイドと同じようにしたいという意図があったのでしょうね。

この靴を購入する際にスタッフの方が『日本人の足に合うように踵を少し小さくしている』とも仰っていました。ラスト修正までメーカーに依頼できるというのは相当な信頼関係があってのことでしょう。

全く個性も無くショートノーズで朴訥とした雰囲気であり、良くも悪くも昔の英国靴といったところでしょうか。履いていても足元に色気も無ければオシャレに見られることもありません。

ラストも癖が無く多くの人に受け入れられるものと思われます。数年前からDウィズも展開しているので、フィット感がある靴を求めている方はDウィズを試着してみることをお勧めします。

価格

購入した際の価格は税込みで58,800円だったと記憶しています。当時は消費税が5%だったので税抜き56,000円とうことですね。今となってはこのクオリティの靴がその値段で買えることはほぼありえないので良い買い物だったと思います。

なお現在の価格は税込み84,700円とのことで、本体価格で21,000円値上げとなっているようです。原材料の高騰や為替の変動など輸入品の値上げは仕方ないものがありますが、ポンドが130円前後の時には値下げをしている良心的なショップですので、この値上げは相当苦渋の上ということなのでしょう。

サイズについては普段履いている英国靴のサイズで特段問題ありませんので、通信販売で思い切って購入するのも良いかもしれません。

付属品としてシューバッグが付いてきました。

付属のシューバッグ

アフターサービス

ロイドフットウェアはアフターサービスにも力を入れておりこの靴も爪先と踵の修理を行っています。修理自体はとても丁寧かつ安価ですが、ロイドで買った靴しか修理は受け付けてもらえないので注意が必要。

こちらの価格も変わっている可能性が高いですが、ダイナイトソールやオープントラック仕様でのレザーソールのオールソールで1万円程度、マスター仕上げではもう少し割高といったところです。踵修理や爪先修理はそれぞれ4,000円弱と2,000円弱といったところでしたね。

ロイドで修理した爪先

まとめ

ロイドフットウェアで購入した靴は1足たりとも買って後悔したことはありません。ホワイトホールも同様で着用機会は減りましたが手元に残しておきたい靴です。

この靴には目立つ要素や色気などは一切ありませんが古き良き英国靴の魅力は詰まっていると思います。残念ながら価格は8万円台とかなり高額にはなってしましましたが、周りを見渡してみてもクロケット&ジョーンズのオードリーは10万円強ですし、チーニーのアルフレッドさえも8万円弱の価格設定です。

そういった中では作りも革質も良い1足を考えているということであれば依然としてお勧めのモデルに違いありません。今後値下げとなることも無いでしょうから、靴は欲しい時に買っておく方が良いのは間違いなさそうです。

5万円以下でチーニーやサージェント、バーカー等入門靴が選べた時代がありましたが今はそれも難しくなりました。しかし、インドネシア製のジャランスリワヤやスペインのバーウィック等クオリティもそれなりのインポートシューズは3万円程度で入手することもできるようになり選択肢も広がっているのは良いことだと思います。

ボトムのVシリーズも4万円近い価格となりましたが、それでもロイドフットウェアの品質に対する価格は未だお求めやすいものとなっていると思います。次は復活したJシリーズのリッジウェイソールのモデルを狙ってます。これも汎用性が高くて全天候型で非常に魅力的な1足です。

革質は柔らかくてとても良いものです
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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