さて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出によりなかなか遠くまで旅行ができない日が続いています。外に飲みに行くこともできない状況でなかなか良い気分転換ができない昨今ですが、都内のホテルの価格も安くなっていることもあり、資格試験を控えた週末に水天宮にあるロイヤルパークホテルに1泊2日で滞在してきました。
資格の勉強もなかなか家では進まないこともありホテルに籠って勉強しようと思い、できればレイトチェックアウトができるホテルはないかなと思っていたところ、一休.comにて『【ダイヤモンド会員限定】15時レイトアウト確約!1室18,000円!専用ラウンジやジムのご利用特典付』というプランを発見し予約しました。
クラブラウンジが利用でき24時間滞在ができて上記の金額というのはなかなか魅力的であり、映画『マスカレードホテル』の舞台にもなっているホテルで原作者の東野圭吾さんも贔屓にしているホテルとのことで予約してみました。
ロイヤルパークホテルとは
このロイヤルパークホテルの開業は1989年6月1日とのことで、まさにバルブの最盛期にオープンしたホテルということになります。寿司や和食、フレンチにベーカリーと9つものレストランが入っていて食事に困る心配は全くしなくても良い、まさにグランドホテルというような佇まいです。
アクセスとしては電車では東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅からは直結、日比谷線の人形町駅から徒歩5分、都営浅草線の人形町駅から徒歩8分という便利な立地に建っています。
また、TCAT(東京シティエアターミナル)に隣接しており、羽田空港や成田空港からリムジンバス1本でアクセスできることで出張等ビジネス利用にも便利なことや、メトロリンク日本橋という東京駅~日本橋エリアを巡回する無料バスも停車することから観光にも使いやすいホテルだと思います。車でのアクセスは首都高の箱崎ランプからが便利であり、宿泊者は1泊1,500円で駐車場が利用できます。
客室数は406室、12階から18階の高層部はエグゼクティブフロアとして稼働しているようですね。
エグゼクティブフロアの特典
今回はエグゼクティブフロアの利用でしたのでチェックイン時に申し出をし、20階のエグゼクティブラウンジにてチェックインを行いました。
特典は下記の通りとなります。
・朝食(レストラン シンフォニーにて)
・リフレッシュメントサービス(11:00~17:00)
・カクテルサービス(17:00~19:00)
・5階 宿泊者専用ジムの利用
・ミーティングルームの利用
・L’OCCITANEプレミアムフレグランスラインのアメニティ
・ネスレ ネスプレッソ
週末の利用でしたがラウンジにはあまり宿泊客はいなくて、コーヒーとリフレッシュメントとしてサンドイッチとゼリーを頂き部屋に向かいました。なお翌日も15時チェックアウトだったため、コーヒーゼリーにムースが乗ったものと前日のサンドイッチと同じものを頂きました。
ここで気になったのは席には案内してくれたものの、チェックインの手続きが全く始まらずに飲み物も勧められずしばらく放置されてしまったことと、ラウンジの受付の男性スタッフが客室係に電話する際に大きな声で「お疲れ様でーす。ラウンジの〇〇でーす。XXX号室そろそろ用意できそうですかー?」とあまり聞きたくない内向きの電話を堂々とする点。お客の前で電話をする際にはそれ相応の話し方に気を付けてもらいたいものです。遅れて出てきたゼリーとサンドイッチは特筆することも無い普通の味でした。
部屋の様子
通された部屋は14階のダブルの客室で、眼下に高速道路、遠くには東京タワーが見える向きでした。
客室自体は年季を感じるインテリアですが、清掃は良く行き届いており清潔に保たれていました。リノベーションをしたのかバスルームは洗い場付きで大きくはありませんがしっかりと浸かれる浴槽にバスピロー付き。上記の特典でもあるロクシタンのアメニティはジャスミンの香りというものでした。このロクシタンのジャスミンのアメニティは、シャングリラ東京でも採用されておりなかなか良い香りがするもの。他には除菌シートとミネラルウォーターが2本、加湿空気清浄機、ネスプレッソが用意されており、コロナ禍ということもあり冷蔵庫は空っぽ。空調等をコントロールできるタブレットも設置してありました。
眼下は高速道路ですが遮音も良く車の音が客室内まで聞こえるということはありません。部屋の広さは26㎡と決して広くはありませんが一人で滞在する分には充分と言ったところ。写真を撮り忘れてしましましたが備え付けのスリッパがとても履き心地が良かったという印象です。
面白かったのは部屋に昔ながらの有線放送が流せる機器が設置されており、洋楽から邦楽、クラシックにジャズなど数百チャンネルから音楽を選べること。スマートテレビやBluetoothスピーカーはありませんが、有線放送で音楽を選べるのは魅力的です。
カクテルタイム
訪問した際は緊急事態宣言が発令中であり飲食店での酒類の提供が一切できないというタイミングだったため、ノンアルコールカクテルやソフトドリンクが提供される中フードの提供がありました。
冷菜のプレートとホットミール、それにオリーブとピクルス、おかきが出てきました。本来であればビュッフェ台から自分でピックアップができるのかもしれませんが、コロナ禍ということもありこのようなセットメニューで提供されます。
味の方は特に感想もなくまずまずといったところ。リフレッシュメントとカクテルタイムで小食の方であれば夕飯は要らないとなる人もかもしれませんね。当然ではありますがお酒に合いそうなおつまみメニューになりますので、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルに合わせてみるとなんだか寂しいかなという印象でした。
ラウンジを後にしようとしたところ、ドリンクコーナーに氷で冷やされた缶ビールや缶チューハイ、ハイボールがあり、そこから2缶を自由にお持ち帰りくださいとのこと。スナック菓子のおつまみと一緒に手渡されて部屋で飲んでくださいねということでした。ラウンジでのアルコールの提供ができないための苦肉の策のようでしたが嬉しいサービスだと思いました。
レストラン『シンフォニー』での朝食
コロナ対策によりエグゼクティブラウンジでの朝食の提供は行われておらず、1階にあるレストランのシンフォニーで朝食を頂きます。ビュッフェ形式ではなく和食若しくは洋食のセットメニューの中から選ぶ形となります。
今回は和食を選びましたがその際には納豆が要るかどうか、白米にするかお粥にするかを選べました。内容はご飯と赤だしの味噌汁、焼鮭に煮物等オーソドックスな構成となっており和食を注文しても紅茶やコーヒーを飲みこともできます。ここでも前述のラウンジと同じような感想で、特に美味しいというわけでは無く、かといって大きなマイナスがあるわけでもないという感想でした。次回訪問することがあれば洋食をチョイスしてみようと思います。
ミーティングルームを利用してみた
エグゼクティブフロアの特典でもある『ミーティングルームの利用』を今回してみました。
資格試験に向けての勉強のための滞在であったこともあり、客室内ではデスクが小さいことと環境を変えて取り組みたかったこともあり部屋の電話から予約をしました。2時間までの利用が無料とのことでセキュリティの都合上カードキーをタッチして自分の部屋がある階以外では降りられないため、ミーティンルームがある階にアクセスできるルームキーを客室係の方に持って来て頂きました。
あまり利用される方もいないと思いますので、ホテルのミーティングルームがどんなものだったかというと、長机に8人分の椅子、ソファとテレビにFAX、雑に積み上げられた椅子たちがある部屋でした。受付等も特には無く自分で入って利用して退出するというものです。
同じ会社のメンバーでの出張でこのホテルに滞在し、ミーティングを行うためといった利用が一般的なのでしょうか。アクリル板もテーブルの上に設置してあり利用頻度が小さそうな部屋でしたが感染対策はしっかりと行われている様子でした。
まとめと感想
困難の状況下での訪問となりフルサービスでの滞在とはなりませんでしたが、ラウンジ利用ができて1泊18,000円という価格を考えればとてもリーズナブルで宿泊できたと思います。レイトチェックアウトが確約されていたのもポイントが高かったですね。
また、感染対策にも力をいれているようでラウンジでも同じテーブルには3人以上は座らせないようにしていたことや、利用頻度が少ないであろうミーティングルームにまでアクリル板を設置していたりと抜かりないという印象でした。また、チェックイン時に清算を行うため追加での清算が不要な場合はルームキーを机の上に置いてチェックアウトする旨を電話で伝えればそのままチェックアウト可能というのも接触を減らす良い施策だと思いました。アクセスも良く地下鉄の駅からは直結していることや東京駅までもタクシーで10分程で行けるので、空港や駅からの遠方のアクセスも非常に良いところも魅力的です。
残念な点としてはソフトの部分で前述のラウンジスタッフの電話対応であるとか、チェックインの手続きが一向に始まらなく長時間放置されたこと、ミーティングルームの利用時間中(2時間)に部屋の掃除を依頼していたのですがそれが行われていなかったこと、チェックイン時に新聞の銘柄を聞かれていたにもかかわらず部屋に届いていなかったことなどが挙げられます。今回はリーズナブルに泊まれたので仕方ないなと思う部分ではありますが、この点が改善されれば言うことなしとなりそうです。
ちなみに最寄りのコンビニはTCAT内のセブンイレブン、ホテル正面にファミリーマートがあります。どちらも徒歩2分程度の距離で買い物には便利な距離でした。
コメント