高級衣類、特にダウンジャケットのクリーニングは難しい
衣替えの時期になるとそれまで着ていた衣類をクリーニングに出すことになります。その中でもダウンジャケットや繊細な素材を使ったジャケットやコートなど、街のクリーニング店に出すのも不安ということもあると思います。
最近はクリーニングの技術も向上していたり、ダウンジャケットの水洗いをできるクリーニング店も出てきていますよね。ダウンジャケットを例にとるとダウンは非常に水に弱く乾燥も難しいものであり、ドライクリーニングを行えばダウンの油分を除去してしまうためこれも良くないものです。
また、最近はダウンジャケットの生地も撥水性のある生地を使用しているものもあったりと、クリーニングは非常に難しいものとなっている模様。過去に様々なトラブルもあったようで、デサントは水沢ダウンのケアについては白洋舎を『公認クリーニング店』に。ぼくも2007年にモンクレールのエベレストを購入してから、所謂“高級ダウンジャケット”を愛用しており、最近はHernoのダウンジャケットを着ています。
以前は楽天に出店していたハナコヤを利用したり、ニューヨークの衣類ケアブランドのランドレスがプロデュースしている『ランドレスクリーニングラボ』を利用していました。
数年前にテレビ東京の“カンブリア宮殿”で偶然見かけたリナビスというクリーニング店を見て、その技術力と破れ補修やボタン付けに染み抜きまでサービスで行っているということを知り、そこから衣替えのクリーニングはリナビスに頼んでいます。
リナビスの5点8,550円コースを利用
今回は5点で8,550円（税別）のコースを利用し、送付した衣類が約2週間程で返ってきました。1点当たりの価格は1,710円となり、シャツのようなものには割高な設定ですが今回は主に重衣料のクリーニングを依頼したので特別高いという感じはありませんでした。
なお、ここではリナビスのシステムや発送の仕方等の説明は割愛しますので、下記の公式サイトからご確認ください。
今回クリーニングに出したのは以下の5点です。
- Herno ポーラーテックダウンジャケット
- Tomorrowland チェスターフィールドコート
- Brilla per il gusto ウール、シルク、リネン三者混ジャケット
- Tomorrowland プリマロフトM-65ジャケット
- ERRICO FORMICOLA コットンジャケット（ダブル）
どれもなかなか素材的にも形的にもクセのあるものが多いイメージですね。どのアイテムも特に大きな汚れや破れがあるものではありませんでしたので、特にお店にはコメントすることなくそのまま発送しました。
M-65ジャケット以外は前ボタンの合わせが段返り仕様でしたので、その旨だけはオーダーシートに記入。せっかくの段返りのキレイなジャケットでも、3つボタンのようにぺったりとプレスされてしまったら最悪ですからね。
仕上がりはどうだったのか
リナビスからの返送は段ボール箱に入って到着します。その中にはプラスチックハンガーにかけられた衣類が丁寧にビニールで包まれてたたまれています。まずは目に付いたのは、チェスターフィールドコートに『おせっかい修理ができなかった箇所がございます』という札が貼ってありました。別の場所に付いていたタグには事前チェックで両袖の内側に破れが見つかったとのこと。
また、M-65ジャケットには『クリーニングで戻せない変色箇所がございました』の札が。これはボタンの変色があることが事前チェックで発見されたとのことです。
この2着は長い間着ているものであり、コートの袖の内側の破れは自分自身でも全く気付かなかったことだったので、事前にこの点までしっかり確認してもらっているのだなという印象。M-65ジャケットについては銅製のボタンが使用されているようで経年変化で緑青を吹くのは仕方ないですね。
他の3着については事前チェックでは特に大きな破れや解れは見つからなかったようで無事にクリーニングされて返却されました。M-65ジャケットとダウンジャケットは首廻りや手首廻りの肌が直接当たる場所にどうしても皮脂汚れが付着しがちですが今回も奇麗に汚れが取れていました。
また、コートとジャケット2着は段返りのリクエストもしていましたが無事に段返り仕上げにて無事返却。今回も大満足の仕上がりとなりました。
また利用するか
今回で3度目の利用となりましたが、持っているケアに気を遣うアイテムをクリーニングに出すときは街のクリーニング屋さんではなく今後もリナビスを利用したいと思います。ボリュームディスカウントにもなるので、家族でクリーニングしたい商品を持ち寄って数がまとまればよりお得に利用できるというわけですね。
ただし全てが100点満点といったわけではなく今回は到着予定日が2日遅れるという事態がありました。ギリギリのタイミングで洗濯物を送ったり、最短納期を指定していたわけではありません。在宅している日曜日の夜の指定をしていましたが実際に到着したのは火曜日の夜。クリーニングが届くからとスケジュールを調整していましたが空振りとなり、宅配ボックスにも入らない大きさの荷物なので火曜日も早めに仕事を切り上げて家で待つ必要がありました。
そのような少し残念な点もありましたが、仕上がり自体は非常に満足いくものでした。特にリナビスの強みは全国から様々なクリーニングを受けているため体制が整っているということに加え、モンクレールやタトラスのような『高級ダウンジャケット』の扱いに“慣れている”ということです。また、解れや破けについて所有者も気づかないことを教えてくれるのもありがたいですね。
アウターも数が増えると重くなりクリーニング店まで運ぶのは大変ですがリナビスでは宅配業者の集荷サービスも使用できるため自分で持つ必要も無く、待っていれば家に届くのも便利なところ。布団丸洗いや着物のサービスもやっているので、是非チェックしてみてください。
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