冬はダウンジャケットが便利で暖かい
冬場を迎える時期になるとアウターをどうしようかと悩ましく思う季節となります。
暖冬が進んでいて都内ではダウンジャケットは不要みたいなことも良く言われますが、夜の高架の駅のホームだったりビル風が強い場所では、とてもじゃないですがテーラードジャケットやダウンベストでは過ごす自信がありません。
ロングコートを着ればエレガントな雰囲気にもなりますが、そもそもチェスターコートやステンカラーコートに使用する生地自体はジャケットで使用している生地をもう少し重くしたもののため、防風効果や保温効果は正直あまりないのではと思います。
そのため、コートの下にはミドルゲージやローゲージのニットを着込むことが多くなり、室内に入った際には汗ばんでしまうということもありますよね。
そういった中ではやはりダウンジャケットは軽く暖かく脱ぎ着しやすいため快適に過ごすにはぴったりなアイテムだと考えます。
大人のダウンジャケット選びは難しい
ある程度の年齢になるとダウンジャケットの選び方というのは非常に難しいものとなります。
アイテムとしてはやはりアウトドアメーカーから高機能で高フィルパワーのものが発売されていますが、往々にしてそのようなダウンジャケットにはメーカーのロゴが目立つ位置に入っています。
以前購入して気に入って着用しているデサントオルテラインのクレアスは、ちょうど水沢ダウンのマウンテニアと同じデザインですが、両アイテムとも左袖にデサントのロゴが付いています。
また、昨今のオーバーサイズブームの影響から身幅や丈が大きめに変更されているものも多いため、30代、40代以上の大人が着るには少し難しい印象です。
スポーツメーカーやアウトドアメーカーのロゴが目立つ位置にあると、ジーンズにスニーカーのような着こなしには合いますが、いわゆる綺麗目のアイテムとは合わなくなってしまいます。ロゴが目立たずスッキリした見た目で暖かいダウンジャケットを探そうとすると本当に無くて驚いてしまいます。
HernoのポーラーテックM-65ダウン
冬場はセレクトショップで広く取扱いがあるHernoのポーラーテックのM-65ダウンを着ています。
雨に弱いダウンジャケットにも関わらず撥水加工がしてあるため全天候型であることと、丈が長いことでお尻まで隠れるため暖かい点、丈が長いためジャケットの上に着てもジャケットが裾から出ないこともありとても重宝できるアイテム。
そして目立つロゴもなくジーンズからスラックスまで合わせることができ、スニーカーでも革靴でも合わせやすいのが特徴です。
色の展開も多く定番のネイビーやブラック、ヘルノならではのシルバーやグレージュも展開しているので色違いで購入する人も多いよう。
数年着用していて今でも気に入っているのですが、この冬は新しいダウンジャケットが欲しくなり、Moorerのダウンジャケットを購入しました。
Moorer morris Lを購入
2015年頃からその名を聞くようになったと記憶しているムーレー。当時はアウターとしてはかなり高額であり、デザインも少しおじさん臭い感じがしていて数年でブームも終わるものと感じていましたが、2017年から伊藤忠が独占輸入販売権を持ってからもその勢いは続き、銀座に路面店を展開したり東京ミッドタウンを始めとするモールや百貨店にオンリーショップを展開するまでに。
購入者のレビューを見ても“高級感がある”とか“暖かい”という好意的な評価が目立ち、一度袖を通してみたいと思いその頃に一度試着しています。
感想としてはやはり細かいパーツであったり生地であったり高級感と上質感がありとても暖かい印象で、試着してからはいつか欲しいと思うようになりました。
ただ、人気アイテム故AWの展開が始まる夏には既にサイズ欠けが発生していることもあり、価格も高価なことからなかなか購入できませんでした。
2022年の夏から今年こそは購入したいと思い動き始めたのですが、ミッドタウンや伊勢丹を回たもののなかなかサイズや色が選べない状況でしたね。また、お店によって展開している色も違っていたりとなかなか悩ましい状況でした。
素材について
購入したmorrisは“KM”と呼ばれるポリエステルのものと“L”と呼ばれるウールとカシミヤ混の異なる2種類の素材で展開されています。ポリエステルの方は雨にも強く全天候型のモデルとなり、後者は起毛がかっている素材になり雨には弱く毛玉もできやすい繊細な素材です。
この素材選びにも悩みましたが、ポリエステル生地は虹色に輝く光沢を持ち高級感がありましたが、ナイロン地のヘルノを持っているため今回は“L”を購入。
素材感がある生地なのでコーデュロイやフランネルのパンツとも相性は良く色はANTRACITEというグレーを選択。
ちなみにこの生地はロロピアーナのものと言われているようですが真偽の程は不明です。
定番のブラックやネイビーとも迷いましたが、ここも手持ちのヘルノがネイビーのため避け、ブラックは重くなりそうだったのでグレーにしました。
着れば驚きの暖かさ
実際に購入して冬を迎え着用してみたところ、先人たちが言うように暖かさは相当なもの。
比較対象としては手持ちのヘルノとなりますが、そもそもの暖かさが違うと感じます。ムーレーは決して軽くなく、着用すると少しずしっとくる重さを感じます。ただ重さを感じるのは着た時だけで歩いていたり動いているときは重さは感じません。重みを感じる要因として思うのは『詰まってる感』があり恐らくかなりの量のダウンが充填されているのではないかと。屋外で着ていても体はかなり暖かく、熱を逃がさないようになっているので室内に入ったときはかなり暑く感じます。
ここまでの暖かさはヘルノではとても感じることはできませんでしたので高価な分暖かさにその分が反映されているのではないかと思います。
寒さが苦手なのでまさに“買ってよかった”と思える逸品でした。また、裏地も手触りの良い生地が採用されているため着脱もかなりしやすいです。
円安とインフレで今後インポート物の値段は上がり続けるので、今のうちの“KM”も欲しいという気持ちも出てきました。こちらはショート丈のSiroというモデルを選ぶのも良さそうです。
購入はネットから
夏からお店を回りましたが、購入したカシミヤ混のものはかなり品薄のようでこのグレーを取り扱っているお店はありませんでした。また、定番の黒やネイビーもサイズ欠けも多く見つけることは困難でした。つまりはネットで実物を見ずに購入してしまったというわけです。
また、定価も30万円を超えるものなのでできれば安く購入できないかなと思っており、信頼できそうなお店で購入。定価よりも安く購入できたこともそうですが、発送も早く返品も受け付けてくれる点もあり安心して購入できましたし、付属品として純正のハンガーとガーメントケースも付いてきて嬉しかったですね。購入したのはモダンブルーさん。
もちろん正規店で購入すれば正規のアフターサービスが受けられますので、正規店で購入するのは大きなメリットがありますので正規店での購入が一番おすすめです。
まとめ
今年の冬には欲しいなと毎年思っていたムーレーを買うことができてとても嬉しく思っています。
大人が着れるダウンジャケットは探すとあまり多くは無いため良い買い物ができたかと。色違いのヘルノを買おうかと思っていた時期もありましたが、こちらを選んで正解でした。
また、同じように検討して好印象だったのがデサントオルテラインの“マウンテニアHC”。素材感もマットであり、通常のマウンテニアはショート丈でジャケットの上には着用できませんが、“HC(ハーフコート)”なら着用可能。また、マウンテニアには無いスラントポケットが両サイドに付いているので、ちょっとしたものを入れたり手を入れることもできます。耐水性や透湿性も高く機能面で見れば最強のダウンジャケットと言えるかもしれませんね。
今シーズンダウンを買ってしまったので次は何を買おうとはまだなりませんが、前述の通りインポート物の価格高騰は避けられないと思います。縁もあると思いますので欲しいインポートアイテムは早めに揃えておくのはいかがでしょうか。
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