Vシリーズのチャッカブーツ
約10年前に購入したロイドフットウェアのスエードチャッカブーツ(1224/EW12)がオールソールの時期を迎えましたので、銀座の店舗に持ち込み修理をお願いしました。
このスエードチャッカブーツは「人生で最も買って良かった」といえる1足で、タイトすぎないラストとアイレットも少ないため脱ぎ履きもラクであり、スエード+ダイナイトソールで天候にも左右されない1足です。
秋から春にかけてこの靴を履くことがとても多く、同じものがまだ売っているうちにもう1足同じものを買っておこうかと思うほど。
購入当時は35,000円程だったと記憶していますが、この価格帯でダイナイトソールが搭載されている靴が殆どなく、ダイナイト“風”であったりビブラムソールだったりというものが大半。ジャランスリワヤが唯一あったような気がします。
オールソールとライニング補修
良く履いていたこともあり、ヒールだけでなく母指球のあたりもダイナイトの丸い溝が薄くなりオールソールへ。また脱ぎ履きの際に擦れる踵のライニングが傷んでいたためライニング補修もお願いしました。
ライニング補修は上から同様の革を貼り付ける修理を提案されたのでそのように修理してもらうことに。これでまた長く履けると思うと修理すべきことについては多少お金が掛かってでもやっておいた方が良いかなと考えています。
気になる修理費用と納期は?
ロイドフットウェアでの修理費用と納期についてですが、今回の修理に掛かった費用は『ダイナイトソールのオールソール:10,890円+ライニング補修:4,400円=15,290円』でした。
さらにそこからメンバーカードでの割引が5%ありましたので実際に支払った金額は14,525円となりました。
納期は約3週間と割と早く対応して頂きました。ちなみにお願いすると修理完了後に自宅までの発送もしてくれるので銀座まで取りに行くのが手間だと思う場合はお願いしても良いと思います。(靴は意外と重いので)
修理の費用について
さて、実際に修理に掛かった金額は上記の通りでしたがオールソールだけで見た場合の修理費用は10,890円ということになります。
この金額について他と比べてどうなんだろうということで、靴修理の名門であるユニオンワークスと百貨店内にも店舗を構えているRESHと比較してみましょう。
ちなみに自分自身も過去にユニオンワークスにレザーソールからダイナイトソールへのオールソールの経験があります。
サイトを見て確認してみるとユニオンワークスは¥17,600~となっており、RESHは¥17,600と記載があります。どちらのお店で出してもほぼ同じ価格ということが分かりますね。
このように、ロイドフットウェアの純正修理の方が費用も大変抑えられるということが分かると思います。
ロイドフットウェアの価格表はこの通り。
仕上げの質はどうなのか?
修理の値段が安いので「手を抜いて修理しているのでは?」という疑念も湧くと思いますが、仕上がった靴を確認してみても非常に丁寧に修理されていることが分かります。
ユニオンワークスで以前修理した靴と見比べてみても同等です。オールソールですので何か大きく品質の落ちる修理というものも考えづらいですが劣ることはありませんでした。
ヒールカウンターの修理については革を貼り付けただけなのでひょっとすると剝がれてきてしまいそうですが、チャッカブーツの性質上芯の入ってない部分になるためそれは仕方ないかなと考えています。
まとめ
過去の記事にも書きましたように、ロイドフットウェアは消費者に寄り添った経営姿勢で、過剰ではない高品質の靴を適正価格で販売している恐らく日本で唯一の靴店と言えます。
銀座の店舗の近くにはオリジナルの商品と自社でセレクトした商品を販売している靴店もありますが、自社ネームだけの商品のみを販売しているのがロイドフットウェアのみ。
今回修理に出してみて実際に掛った費用や修理の品質を確認してみても本当に利益が出ているのかと不思議に思えてきてしまうものです。
これからもこのお店で買い物をし続けられるよう、定期的に靴を購入してみたり修理に出してみたりとしてみたいものです。
ちなみに修理から戻ってきた靴は、かなりきれいにブラッシングされておりコバも綺麗に整えられており、なんとシューレースは新品に交換されていました。小さなことですがグッと心を掴まれてしまうものですね。
ロイドフットウェアの修理は原則ロイドフットウェアで購入した靴のみが対象となりますのでそこはご注意ください。但し2022年の7月に完全予約制で他社メーカーの修理受付を10日間限定、完全予約制で行っていましたので、Instagramをチェックしてみると良いと思います。
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